博徒の嘘 その哀しき性
雨模様の荒れ馬場を危惧し本日は競馬勝負は回避 。開店同時にホームスロット店に入る
一時間弱でノー和了。二万円が跡形もなく消える。
今日はダメな日だ。Aタイプスロは二万円が投資の限界。30枚程のメダルを手に隣の台に移動。これで帰ろう。
ここから奇跡の大逆転などおこるはずもなく肩を落として帰宅。
今日の阪神10Rは先ず二頭のレースだ!まだ三万ほどあるし一丁いくか‼️
腹を決めて入金に向かう途中にあまり親しくもない顔見知りのスロプと会う。
「○✖️○○が○✖️○で一万貸してもらえないすかね」
言ってることは嘘だとは子供でもわかる。 博打打ち、特にパチプロスロプロは種銭尽きるとどんな嘘でもつく
「出たら今日返せよ」
なけなしの二万円を渡し自分もそのまま残り一万で再度でスロ屋に向かう
ギリギリ八千円の投資で下ザラを揉みながらも夜八時で1500枚交換
とりあえず命は繋がったが金を貸したスロプの姿はなくラインを送れど既読すら付かない
例え不義理されても博打打ちは博打打ちを恨まない
同病愛憐れむというものだ
哀しいもの同士でいがみ合い何が残るというのか
苦い思いは苦いビールで流す
それでいい
博徒の食事 その拘り
愚かなり我が人生 だが闘いはまだ終わらない
目の前にある五千円を眺めている
明日はボーナスサンデーとやらで家族連れで賑わうはずの家電量販店に俺はいるだろう
無論五千円で買えるものなどほとんどない。
そう。俺はクレジットカード最期の枠を使いそれを転売してサラリーマンの交通費くらいの金を作るのだ
家賃カードローン、公共料金あらゆる支払いが迫っている。支払いのあてはない。
博徒の財布は重くなったり軽くなったり。それはそうだ。
だが俺程の浮き沈みはそうそうあるまい。
今度こそは終わりかも知れない
愚痴は何も生まない
闘える限りは闘うだけだ
刀が折れ 矢が尽きるその日まで